「鎌倉散歩」 (その26)   得田 皓則 

◎面掛行列(御霊神社)

 鎌倉湘南地方の開拓の祖、鎌倉権五郎景正が祭神として祀られる御霊神社は鎮座900年の坂の下の鎮守です。地元の人から「権五郎さま」と呼ばれ親しまれている御霊神社の祭神である権五郎景正の命日、918日は御霊神社の祭礼日と定められており、毎年面掛行列が行われています。

 面掛行列は神奈川県内は勿論、全国的にも希少となった「仮面風流」を今に伝える文化遺産として県の無形文化財に指定されています。面は十面有り、坂の下に伝わる呼び名は以下の通りです。
  一番面「(じい)」、第二面「鬼」、第三面「異形」第四面「鼻長」第五面「烏天狗」第六面「翁」第七面「火吹男」第八面「福禄」第九面「(お)(かめ)」(妊婦)第十面「女」(産婆役)と伝えられるが、演ずるのは皆男である。これらの面は奈良時代、仏教布教のため日本全土の大寺院で盛んに上演された「伎楽」と呼ばれる仮面劇の面を曽型としています。

 御霊神社の面掛行列は鶴岡八幡宮で古くから行われていた祭礼の行列に倣って始められた。しかし、明治以後鶴ヶ岡八幡宮で面掛行列が行われなくなったため、現在、この種の行列は御霊神社のみとなった。

さて、いずれがどのお面かお分かりですか?

(了)